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IGNJP:「漆黒のヴィランズ」でアシエンを掘り下げた理由、そして実写TVシリーズの状況は?FF14吉田直樹インタビュー
2020年04月02日(木) 12:31

https://jp.ign.com/final-fantasy-xiv-online-shadowbringers/42858/interview/tvff14

 

――昨年、「ファイナルファンタジーXIV」の実写TVシリーズが発表されましたが、制作サイドとお話しする機会はありましたか?

吉田:僕たちはこのプロジェクトに対して、数年前からディスカッションや確認を行っています。ですので、制作サイドの責任者のみなさんにも、ソニーピクチャーズの責任者の方にも何度もお会いしていますよ。現状、脚本やアートボードの確認など、着実に進展をしていますが、契約もありこれ以上の発言はできない状況です。引き続き大きな進展がありましたらアナウンスしますので、そちらをお待ちください!

――エメトセルクは、プレイヤーとの関わり方という面で他のアシエンに比べ非常に興味深いキャラクターだと思います。どのようなアプローチでこのキャラクターを作り上げていったのでしょうか? また、「漆黒のヴィランズ」で最前線に彼を持ってきた意図・理由を教えていただけますか?

吉田:これまでのFF14のシナリオは、旧FF14の初期段階で設定づけられたものが多く、僕たちはこれを大切に、ひとつずつ消化してきました。構想にありながら閉ざされていたイシュガルドの門を開き、帝国に占領されていたアラミゴとドマを解放してきたのです。アシエンの存在を知らしめる必要があると同時に、これらの要素が片付くまでは、無理にアシエンを掘り下げることはしませんでした。なぜなら、とても難解になってしまうからです。

吉田:いよいよ原初世界での冒険が佳境に入ったとき、ついにアシエンと向き合うときが来ました。それが「漆黒のヴィランズ」です。アシエンをお客様のように扱わず、プレイヤーと旅をさせることで、彼の言葉にプレイヤーが耳を傾けてくれるようにしました。そうしなければ、彼の言葉は、他のアシエン同様に空虚になると考えたからです。これはエメトセルクが特別なのではなく、特に他のオリジナルと呼ばれるアシエンたちは、誰もが完璧であり、誰よりも人間らしい存在です。残念ながらアシエン・ラハブレアはそれを語る前に舞台から退場することになりましたが、今後もアシエンたちの掘り下げは続きます。これからもご注目ください。

――フェイスシステムは1人でダンジョンを楽しみたい場合やメインキャラと一緒にダンジョンを攻略できるという面でも非常にありがたい機能です。もし、これを過去のバトルコンテンツやメインシナリオのクエストに実装できるとしたら、吉田さん個人として最初にフェイスシステムを実装したいコンテンツはありますか?

吉田:新規プレイヤーの手助けに大きく貢献するであろう、新生エオルゼア編のダンジョンや魔導城での戦い、アルテマウェポン戦などは、いずれ実現したいと思っているコンテンツです。しかし、それ以前に新生エオルゼア編のインスタンスダンジョンは、現在のFF14開発レギュレーションに即していないものもあり、これらはレベルデザインから手を入れる必要があると感じています。いずれにせよ、膨大なコストがかかりますので、じっくり向き合って進めたいと考えています。

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